井戸の底

うちでやるパーティーの告知用ページです。

7/5より再開

【「井戸の底」7/5よりこっそり再開】

 4月からイベントを自粛していましたが、7月よりこっそり再開します。

 いつイベントを再開するかについて、ずっと悩んでいました。もしうちがイベントを再開して感染を拡大させてしまったら、来てくれた方々や、他のライブスペースや他のアーティストにも迷惑をかけてしまうのではないか、あるいは社会に対しても迷惑なのではないかと思い、悩んでいました。

 しかし一方で、どうしてもイベントをやりたいという気持ちがだんだんと強くなってきました。イベントを休んでいる間に、自分自身が歌を歌うこと、あるいは歌を歌いたい人に場を提供することが、今の自分をなんとか自分にしていたのだなあということをまた自覚しました。歌を歌うこともスペースをやることも、生存することには必要不可欠ではないとしても、少なくとも今はそれなしでは生きていけないのだ、という感覚が日に日に強くなってきました。

 実際のところ、感染拡大の防止という観点だけから言えば、どんな活動も行わない方が良いのだろうと思います。感染症の性質上、人と人との関わりが消え、感染経路がなくなれば感染の伝播が止まるというのは、緊急事態宣言の中でどこかで聞いた話だと思います。

 ですが、それでもどうしても井戸の底をやりたいのです。幸い、現在の感染状況はそこまで悪くないように思えます。(もちろん様々な立場や考え方があることは承知しているつもりです。)また国や県、市の方針としても、イベントを完全に禁止する考えではないと思います。(そもそもうちはホームパーティなので、禁止や自粛の範囲外だとも言えるかもしれませんが、国の方針を無視するつもりはもちろん全くありません。)

 イベント開催に当たっては、感染拡大が起こらないように最大限の努力をして、リスクは最小限にするようにします。具体的には、市のガイドラインに従って、人数は多くても最大収容人数の半分以下(15人以下)で、距離を保ち、手指消毒、マスクの着用をみなさんにお願いすることになります。申し訳ないのですが、風邪っぽい人、熱や咳などがある人は、入場をご遠慮下さい。また人数や距離の関係で、来られる方は事前になるべく連絡をしていただけると非常に助かります。

 


そして、再開初日ですが、7/5となります。

この日は大阪から伯川修平さん、伊那から山うらたかよさんをお迎えして、三井未来と3アクトで行います。井戸の底の静寂とそこに潜む怪物とが織りなすカオス、といったような、井戸の底の原点に帰ったような日になるのではないか、と思っています。どうぞよろしくお願いいたします。f:id:milkwhip16mg:20200626164513j:image

三井未来「湖」リリースツアーファイナル

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2020年3月13日(金) Give me little more. 

「三井未来 『湖』リリースツアーファイナル」

▽LIVE : 三井未来 / 原田茶飯事 / クイクイジーラ/しろむ

▽料金:(前)¥1,800 /(当) ¥2,300 /(学)¥1,000 +1ドリンクオーダー 

▽時間:(開場)18:30 / (開演) 19:00

▽予約:give.melittlemore@gmail.com


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原田茶飯事、クイクイジーラ 、しろむと、僕にとって非常に大事な3組に出演していただきます。それぞれの出演者への想いをこっそり綴りました。

 

 

原田茶飯事


原田茶飯事さんのステージを初めて見たときから、心の一部がそこに囚われたまま帰ってこないような感覚があります。自分の中で、そのステージがある意味で神聖化されてしまっていて、自分がライブをしたり曲を作ったりするときに、意識していないふとしたときに頭の斜め後ろから見えない手に引っ張られるような感覚です。

 原田茶飯事さんのこと、僭越ながら紹介させていただきます。茶飯事さんは太陽に温められた海とその中でこっそり溶け出している氷塊です。暖かくて全てを受け入れるような海と、冷たくて全てを拒絶するような氷塊、二つは同じものなのに、お互いを攻め、やがて混ざり合います。急激に温かくなった氷にはヒビが入り、光は屈折し、ピッと甲高い亀裂音が響きます。穏やかだった海原に緊張感が走り、しんと静まり返ります。

もしくは茶飯事さんはサバンナの猛禽類です。空中から眼光鋭くじっと獲物を狙う冷徹さ、獲物をその爪で鷲掴みにする力強さ、そして誰よりも自由に空を飛ぶ優雅を兼ね備えています。

 茶飯事さんと出会ったのは約1年半前にgive me little more.で原田茶飯事と黒の他人と共演させてもらったときでした。荒々しくもどこか丁寧で、冷静かつ情熱的なプレイに感動して、ライブ後高まった気持ちをつい失礼なほどたくさん喋ってしまいました。しかし茶飯事さんは嫌なそぶりを見せずに僕の長い話をしっかり真正面から聞いてくださって、それで調子に乗った僕はその後も茶飯事さんに会うたびにずかずかと質問をしたり、色々と悩みについて相談したりしていました。その中で「もっと色んなところでライブをしたい、ライブで旅がしたい」という話をしたことがあって、茶飯事さんは「旅をするとどんどん自分が変わっていって、一週間前に満足していた自分の表現や演奏があっという間に恥ずかしいほど物足りなくなる」という趣旨の話をしてくれたんですね。

それがとてもとても印象的で、いずれ必ず旅をしようと強く思ったのですが、それがようやく実現しました。

 


クイクイジー

 

クイクイジーラの原コウタさんは実はこの世界の住人ではないのではないか、と思うことがあります。そして僕は何となくそれに憧れてしまっているようです。

 クイクイジーラにて、コウタさんは時折不思議な生き物たち、巨人だったり門番をしているネズミだったり、の歌を歌います。それらはそれぞれの王国みたいなところでそれぞれの役割を与えられ生きているんですが、それらはフィクションでもファンタジーでもなく、おそらくどこかで本当に生きている(または生きていた)んですね。コウタさんは別の世界から旅をしてきた吟遊詩人で、ギターを用いて生き物たちの歴史を歌い、フルートやジャンベを用いたクイクイジーラの演奏は吟遊詩人の詩を現実に昇華するための儀式であり、その舞台装置のようだと勝手に思っていて、それに共感してしまっています。

 実はgive me little more.で初めて見たのが、原コウタさん原ゆうこさんが出られているライブでした。そのときの自分と今の自分を比べるつもりも比べたいとも思いませんが、自分の企画にお呼びすることになったというのは、なんとも不思議な気分です。

 


しろむ


しろむは、エレキギターを用いて短いインストの曲を演奏するソロミュージシャンです。井戸の底(三井未来自宅を改装したライブスペース)でしろむの曲を聴いたとき、時空の狭間にある石畳の街が頭の中に浮かびました。

 永遠に続く暗闇の中に一つだけ暖かな光が存在していて、それは暗闇に浮かぶ四角く切り取られた街の、街灯の光です。街には誰もおらず一本の街灯といくつもの扉があって、その扉はそれぞれ別の世界と繋がっています。しろむの曲を聞くと、その扉を開け、向こう側の世界のさまを覗き、扉を閉めて、街の静寂に戻って来る、そして再び別の扉を開け......という行為を繰り返しているような感覚に陥ります。 

 実はしろむとは元々友達であったのですが、しろむの曲を演奏してもらい聴いたのはそれが初めてでした。井戸の底は去年の6月から始めたのですが、始めて良かったなと思いました。

 


三井未来

 

自分のことは自分ではよく分からないので、是非ライブを見に来て下さい。今回は半分くらいチェロとアルトサックスと3人編成でやります。よろしくお願いします。

 

【2019.11.3(日)】井戸の底11月パーティー

【井戸の底 11月】

◇11/3 Sun. 19:00 open/20:00 start

※いつもより開始時間が遅いです

エントランスフリー投げ銭パーティー

出演者:玉屋/高橋/おてあらい花子

 

openから投げ銭フード出します。今回はピザです。

 

[出演者紹介]

▫︎玉屋

羽根のように繊細なタッチのギターと胸の奥で密かに鳴る歌声が美しい、松本を代表するサッドフォークシンガーです。私には玉屋は、物語と現実が混じりあう境界の世界を歌っているように思えます。玉屋の歌は、あるときには空想世界や童話の世界のことを歌っているようにも思え、またあるときには現実感を持って眼前へ迫ってきて、その歌の内容が実際に自分の身に起こっているような気がして来ます。

 

▫︎高橋

高橋は力強いシンガーとは正反対で、岩と岩の間から滲み出る湧き水のように、声が身体から自然と漏れ出てくるように歌います。彼の歌は、一言で言うと、緩やかな生活を感じる歌なのではないかと思っています。二度寝をした朝の布団の中のまどろみのような雰囲気を感じたり、見知らぬ異国に旅にでて、時差ぼけで意識に薄いレースのカーテンがかかっているようなときに、夕方野外の喧騒の中を歩いているような風景が浮かびます。

 

▫︎おてあらい花子

日常感溢れる歌を歌う長野市のドラマー兼インディポップシンガーです。アコースティックギターで「鼻歌みたいな言葉と、呟きみたいな歌をこぼします」。井戸の底は二度目の出演です。

https://soundcloud.com/bwpir0m5spbi

【2019.10.6(日)】井戸の底10月パーティー

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【10月 井戸の底】

◇10/6 (日) 17:30open 18:00start

entrance free投げ銭ライブ

永尾蕗子(大阪)/竹内一成/柴野/三井未来

 

◯永尾蕗子

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プレートの間をにわかに押しすすんで行くマグマのような力強さのある大阪のシンガーソングライターです。しかし、その音の豊かさに対して、逆に、どこか静かで、厳かな雰囲気を持っている方です。心の奥深くにある懐かしい記憶を揺さぶるような、暖かくて、厚みのある、でも少し寂しげな歌声は必聴です。

永尾蕗子「きみはぼくのすべて」/ vj井上理緒奈 「箱ノナカノ海」vo.1 LIVE@京都精華大学 - YouTube

 

◯竹内一成

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9歳から高田渡を聞き、ギター弾き語り放浪の旅を続けてきた、ライブ感が素晴らしい魂のフォークシンガーです。心に秘める感情の爆発、生命のありのままの姿を歌うストレートな表現が持つ熱量をぜひ感じて下さい。

「すいか」竹内一成 - YouTube

「あの子に好きと言わなくちゃ」 竹内一成 - YouTube

 

◯柴野

信州大学かしの木を中心に活動しているギタリストで、ペトロールズなどに影響を受けてライブをしている方です。丁寧で安定感のあるプレイが素晴らしく、今回ははじめてのソロセットです。

 

◯三井未来

実は何曲かこっそり初(?)の二人編成でやったりします。

Œ湖畔にて by 三井未来 | 三井 未来 | Free Listening on SoundCloud